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- 2024/11/14
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- 2024/10/01
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尿中Cell-free DNA (cfDNA) 濃度測定
尿からのcell-free DNA(cfDNA)抽出
血漿・血清などの体液検体にはcell-free DNA(cfDNA)が含まれています。cfDNAはがんなどの疾患の状態を反映しているとされる有用な情報が得られることから、腫瘍分野のバイオマーカー研究に用いられている低侵襲的なリキッドバイオプシーの一つです。しかしながら、血液サンプルからのcfDNAの単離は、血中に含まれるcfDNA量が少ないために通常の採血量では困難で、分析に十分な量のcfDNA量を得るには、大量にサンプルが必要です。
cfDNAは血液だけではなくさまざまな体液から単離することができ、その一つの体液である尿には、血液循環に入り込んで腎臓関門を通過したDNAが含まれています。尿は、採血と比較して真に非侵襲的で簡便な方法で大量に採取できるため、リキッドバイオプシーのための重要で興味深いcfDNAの供給源として研究されています。また、大腸癌症例において腫瘍で同定された変異が、血漿由来のcfDNAでは検出されず、尿由来のcfDNAで検出されたという報告もあります。
1.Urinary cell-free DNA analysis for tumor mutation detection in patients with oligometastatic colorectal cancer.
Bruna Pellini, et al. 2020 ASCO Virtual Scientific Program. Abstract #:e15545 (J Clin Oncol 38:2020 abstract e15545)
2.大腸癌症例における尿中のcell-free DNAの抽出およびRAS変異解析の試み
Kusakabe, et al. The 119th Annual Congress of Japan Surgical Society (2019), SF-049.
尿中のcfDNAには潜在的可能性がありますが、抽出における標準化されたプロトコールがなく、また採尿後の処理・保管中に有核細胞またはゲノム核酸などによってバックグラウンドが増加する傾向がありました。
弊社では、採尿後の尿中のcfDNAの安定化と抽出プロトコールの最適化し、高い再現性で高収率に尿中cfDNAを抽出する方法を開発しました。
弊社採用の方法:
尿サンプル提出条件:尿サンプルは初尿の採取をお願いしております。
尿の採取量につきましては、専用保存容器に14mlほど入れてご提出ください。
尿サンプルの保管方法:尿採取前の専用保存容器は室温保存。
尿採取後はサンプルを凍結保存(-20℃)で保存してください。
尿サンプルは凍結保存していただければ1か月は保存可能です。
弊社開発の方法で抽出した尿中cell free DNAデータ
健常者の尿からcell free DNAを抽出した。
電気泳動像

健常者1 尿中cell free DNAのパターン

健常者2 尿中cell free DNAのパターン

健常者3 尿中cell free DNAのパターン

健常者4 尿中cell free DNAのパターン

健常者5 尿中cell free DNAのパターン

■お問い合わせ
(株)日本遺伝子研究所 CTCラボ
TEL:022-388-9741 FAX:022-388-9740
E-mail: ctc-lab@ngrl.co.jp


