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アンチセンスオリゴヌクレオチド

アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)は、標的と相補的な配列を有する一本鎖DNAやRNAです。タンパク質への発現を抑制するはたらきを持ちます。
様々な化学修飾を導入することで、安定性や機能などを追加することができます。

■ S化オリゴDNA 合成(ホスホロチオエート)

標的遺伝子の発現を特異的に抑制するアンチセンスの実験に、S化オリゴDNAが用いられます。これは、ヌクレオチド間の結合部位にある全てのリン酸基をS化(硫黄化)したオリゴDNAです。 通常のヌクレオチド間の結合をホスホジエステル(phosphodiester)結合と呼ぶのに対し、このS化の結合はホスホロチオエート(phosphorothioate)結合と呼ばれます。
S化オリゴDNAの骨格はほとんどのエキソヌクレアーゼ、エンドヌクレアーゼの活性に耐性があり、この構造の安定性からアンチセンスの実験に使用されています。

【デザイン上の注意】

S化オリゴDNAのデザインは様々ですが、完全型S化(全てのリン酸基をS化)とキメラ型S化(一部分のリン酸基をS化)があり、翻訳開始部位近傍やエクソンとイントロンの境界部位を含んだ領域が用いられています。

【ご注文、納品について】

10 O.D.以上から10 O.D.単位でご注文ください。
精製グレードはHPLC精製を推奨します。
納品は乾燥状態でいたします。
mgオーダーの大量合成にも対応致しますので、価格・納期はお問合せください。

■ リボース2′位修飾 2′-MOE‐RNA、2′-OMe‐RNA、2′-F‐RNA

2′-O-methoxyethyl(2′-MOE)、2′-O-Methyl(2′-OMe)、2′-Fluoro(2′-F)などのリボース2′位修飾は、ヌクレアーゼ耐性や標的RNA配列との結合親和性を向上させると言われています。アンチセンスとしてご使用の場合には、S化することをお奨めします。リボース2′位修飾の挿入をご希望の場合、価格・納期はお問い合わせください。
DNA鎖5~10merの両端にリボースの2 ‘位を修飾した塩基2~5 merを配しS化した「ギャップマー型PS-ASO」をはじめとする、DNA鎖・RNA鎖とリボース2′位修飾の混在したオリゴヌクレオチドの合成も承ります。

(2′-MOEのシトシンは5-メチルシトシン, ウリジンは5-メチルウリジンとなります。)

弊社が提供するオリゴDNA・RNAは、研究用試薬として製造・販売しています。医薬品の製造、品質管理および各種診断、人体への使用など研究用試薬以外の目的には使用しないでください。また製品により生じる問題(工業所有権、毒性安全上の問題等)について弊社は責任を負いかねます。ご了承ください。

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