震災から1年4か月の今日。
あの日、両親と妹とその子供を一度に全て失った兄は今日現在も昼夜を問わず一心に仕事に励んでいる。夜就寝につくのが怖いそうだ。。無理もない。
身体が悲鳴をあげていても眠るのが嫌だそうだ。無理もない。
少し、当時の話をした。急に力の入った眼光をみせた彼から意外な言葉が出て私は驚いた。
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妹の旦那は助かったが・・・当時、かなり精神状態が悪かったらしい。
手が・・離れて・・津波で妻と子供が一緒に消えてしまったそうだ。
妹の旦那はその光景を忘れることができないらしく。。魂の抜け殻のような状態だったそうだ。
震災から2か月後にそんな妹の旦那を見て、言ったそうだ。僕と君との所縁はもうここにはないんだ。だからここに居るべきではない。
北海道の実家に帰ったほうが良い。と言ったそうだ。
もちろん、本心ではない。
私が驚いたのは家族5人・親戚3人の全てを津波で失い。辛いであろう天涯孤独の彼が・・
妹の旦那にみせた気遣いである。
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このような似た話を被災した方々からたくさん聞く。今なお苦しんでいる大勢の方がいる。
私たちは・・忘れてしまっているんではないですか?
今もなお、行方不明の捜索が続けられているんですよ。
合掌
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