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リアルタイムPCR HPVサーティーン
■リアルタイムPCR HPVサーティーンとは
子宮頸がんはハイリスク型ヒトパピローマウィルスの感染が主な原因です。
また、子宮頸がん発症のリスクは検出されるHPVのタイプにより異なります。
「産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2014」では、CIN1(軽度異形成)/CIN2(中等度異形成)の患者のフォローアップにおいてHPV16、18、31、33、35、45、52、58のいずれかが陽性の病変では進展リスクが高いので、それ以外のHPV陽性例あるいはHPV陰性例とは分けて管理することが推奨されています。コルポスコピーにより確認されたCIN1/CIN2のがんへの進展リスク評価のためにHPVのどのタイプに感染しているか調べることがすすめられています。
産婦人科診療ガイドライン産婦人科外来編2014より作図
■日本遺伝子研究所で行っている主な事例
「産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2014」において、子宮頸がん発症、進展リスクの評価に必要とされたハイリスクHPV13種(16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68)を全て検出します。
ハイリスクHPV13種のどのタイプに感染しているか、複数のタイプが同時に感染していないか(混合感染)など、スクリーニング検査ではわからない詳細な検査が可能です。
また、治療後も経時的に検査することで全く同じタイプの感染が持続しているか、別のタイプが新たに感染しているのかなどを判定することが可能になります。
ハイリスクHPV13種をリアルタイムPCRにより検出することで、病変のがんへの進展リスク評価が可能です。
■日本遺伝子研究所だからできる特徴
・LBC検体(液状化検体細胞診)からHPV検査が可能です。
婦人科細胞診に使用されているLBC検体(液状化検体細胞診)からHPVのDNAを抽出して検査を行うことができます。細胞診とHPV検査を併用することで、今後のリスク回避や、治療後のウイルスが消失しているかなどの経過観察にもご利用することができます。
・自己採取HPV検査が可能です。
次世代スワブフロックスワブを採用し、自己採取によるHPV検査を可能にしました。
検体を自分で採取することができるため、「恥ずかしい」、「煩わしい」、「他人に見られたくない」などということを気にすることなくHPV検査を受けることが可能になりました。
・日本遺伝子研究所が開発したHypercoolテクノロジーTMを用いることで特異的な配列の選択性を高めました。
■文献紹介
産婦人科の実際 66巻12号 pp.1757-1759
マルチプレックスPCR 法による新規HPV タイピング検査法(HPV サーティーン)の有用性について―既存クリニチップ法との比較―
小澤 信義 1 , 成澤 邦明 2 , 浅野 克敏 3 , 中嶌 浩二 3
1おざわ女性総合クリニック2東北大学(名誉教授)3日本遺伝子研究所
■お問い合わせ
(株)日本遺伝子研究所 臨床検査サービス
TEL:022-388-9747 FAX:022-388-9740
E-mail: analysis-lab@ngrl.co.jp